初完封


PTAのソフトボール大会。
9月に地区予選を勝ち抜いてしまったので、今日はその上位の大会になる。
やはり今回も人数が足りないというので呼ばれました。


周りの人たちの話を聞いていてだんだんわかってきたのだけれども、どうやらうちの近辺には早朝ソフトボールのチームがあるらしくて、うちの地区チームは、基本的にはその早朝チームメンバーで、なおかつPTAの一員でもあるという人々によって構成されている。
どおりでみんなスパイクとかウエアとか、本格的なわけだ。
そういうわけなので、ぼくは基本的にお客さん的な立場にある。
出で立ちも、ジャージにスニーカーです。


にもかかわらず、行ってみると、ピッチャーをやれと言われる。
これは、別に実力を買われているわけではなくて、大会のレベルが、ピッチャーに能力を求めるほどのレベルではないからだ。
重要なのは主として三遊間や外野の守備であって、速球で打者を翻弄するようなちゃんとしたピッチャーはどこのチームにも存在しない。
ピッチャーは単にボールを投げて打たせるだけの役割のようになっている。
そのように、早朝チームのメンバーで構成されている割には、大してレベルが高くなく、牧歌的なソフトボールであるところが非常によい。
みんな打ち上げを楽しみにしてやってるのだ。
勝たねばならぬというようなプレッシャーは、ほぼない。
そういう場なので、声をかけられればなるべく出て行くようにしている。


今日は正に雲ひとつなく、清々しい風の吹く秋晴れで、快適なソフトボール日和。
昨日のUSJでどろどろになっているかと思ったけど、グラウンドに立ってみると、気分がよくなった。


試合前、チームメイトのおじさん相手に投球練習をしていたら、何となく投げ方を思い出してきた。
9月の予選大会でも1試合ピッチャーをやったんだけれども、その時は正に、打ってもらうためにボールを投げるだけの、バッティングマシンのように投げていた。
それが今日は、昔(も昔、小学校の時だ)、速球派を自認していた頃の投げ方が何となく思い出されてきて、練習しているうちに、どんどん速い球が投げられるようになってきた。
キャッチャーのおじさんも、「手元で伸びる!」と喜んでくれている。
おお、なんか気分いいぞ。


そういうわけで、今日は戦闘的ピッチャーに転身。
制球に苦しんだものの、チェンジアップによる緩急と荒れ球が幸いしたこともあり、終わってみれば15−0の完封勝利。
乱打戦に終始するおっさんソフト大会では稀有なスコア。
おそらく人生初の完封勝利だ!
いやあ、気持ちよかった。
参加してよかった。


ただ、最終回、ピッチャーゴロでゲッツーを取ったときに、右手親指を突き指。
指の根元が約1.3倍に腫れ上がった。
すぐに冷やして湿布をしておいたので、夜には腫れはひいたけれども、まだ紫色になっていて、曲げると痛い。
やっぱり調子に乗っていてはいかん。
おっさんソフトにケガはつきもの。
自分のイメージ以上に体はずっとどんくさくなっているということを、よく心得ねばなるまい。