花火大会


今日は地元の花火大会。
海岸で打ち上げるのだけれども、近年は見物客が急増して、会場周辺はどえらい混雑になる。
周囲の道路は交通規制で、車は一切入れない。
ピストン輸送の臨時バスで、続々と人が運ばれてくる。


うちは、会場近くまで自転車で10分程度という地の利を活かして、毎年子連れで見物に行く。
それでも、人混みが何よりも嫌いなので、例年は、入り江をはさんだ対岸から見るような位置を選ぶ。
そこも人は多いけれども、時間ぎりぎりに行っても十分場所を選ぶ余地があるし、テキ屋の屋台も少しは出ている。
海をはさむだけだから、視界を遮る障害物が何もなくて、海風が涼しく吹いて、実に快適である。


しかし、今年は、久しぶりに来訪した病み上がりの「3」もいっしょだったし、かなり時間に余裕を持って出たので、一度打ち上げ会場まで行ってみようということになった。


見込みは甘かった。
途中で自転車を放棄せざるを得なくなるほど道が混雑し、会場に着くと正に立錐の余地もないほどの人混みになってきた。
道を抜けて砂浜までたどり着けば、恐らくそれほどでもなかったのかもしれないけれども、人混みのど真ん中にいるうちに、花火が始まってしまった。


仕方がないので、また方針を少し変え、地元民としての土地勘を活かして、会場から微妙にずれた位置に目的地を修正。
これが奏功して、なかなかナイスなポジションをすぐにゲット。


花火は、遠くから眺めているのと、会場まで足を運んで見るのとでは、アトラクションとしての質が劇的に違う。
やっぱり間近で見る花火はいい。
ばちーん、とすごい音がして、爆発の振動が腹まで響いて、煙のにおいが漂ってきて、ときどき風に吹かれて灰がぱらぱら飛んでくる。そういうのでないといけない。
ここの花火は、海でやるところが実にいい。
海で見物するのは気持ちいい。
風も涼しい。


今年は特に気合いが入ってるようで、ゴージャスな展開になっていて、大変よかった。
下の娘は、わたがしを買えと言って最初から最後までうるさかったけど、上の息子はずーっと耳を押さえながらも食い入るように見ていた。
やっぱり花火はいいなあ。


帰路、寝てしまった娘を、愚妻と「3」に運搬させて、息子と自転車ですいすい帰る。
「3」、病み上がりでまだ飲酒できないが、拙宅についてお茶をがぶがぶ飲みながら、通りすがりのオヤジが自分の太ももを凝視していただの何だのまたワケのわからないことを話していると思ったら、いつの間にか横になっている。
現在午前1時。
裾をたくし上げて太ももを露出した浴衣姿のまま、居間で爆睡中。