夏のソフトボール


9月になって急に過ごしやすくなったかと思っていたら、今日はまた真夏のように暑い。
灼熱の日差しの中、朝から、地区のPTAのソフトボール大会。
去年に続いて2年連続の出場になる。
子ども会の役員さんが監督をやって、地区ごとにチームを編成するのだけれども、子ども会の衰退ぶりは著しく、今年はまた参加者がぐっと減って、周辺4地区から成る合同チームとなった。
しかし、内容的にはその分かえって少数精鋭になり、2戦2勝で優勝。来月行われるさらに上の大会にまで出場せねばならんことになってしもうた。
実際にはおっさんばっかりの、実にのんびりしたイベントなんだけれども、まさか上の大会につながっているとは思わなかった。


午前に1試合、午後に1試合。
1試合目はピッチャーをやってたせいもあって尋常でないほどの汗をかき、試合後、いったん帰宅。シャワーを浴びて着替える。
普通なら何の迷いもなく缶ビールを飲むところだが、まだ午後に1試合あるから、そうもいかない。
冷やした緑茶をがぶがぶ飲む。


会場に戻り、木陰に座って他チームの試合をぼんやり眺める。
右中間に上がった大きなフライを追って、ライトとセンターがもろに正面衝突。
ばきっ、とヤバい感じの音がして、2人ともひっくり返った。
1人が脳しんとう、1人が足首骨折。救急車登場。
朝、開会式の前にも、練習で1人が脱臼してたらしく、この日、救急車2台目。
やっぱり急に無理してはいけない。
さすがにその後、みんなプレイが慎重になる。


出された弁当を食べて、午後の2試合目をこなしたら、あまりの暑さにとても閉会式までいられる気がしなくなって、その辺を走り回っていた息子をつかまえ、帰宅。
家まで5分もかからないけれども、その間に一天にわかにかき曇り、家に着くまでに、バケツをひっくり返したようなどえらい大粒の激しいにわか雨が降り始めた。
息子は面白がって雨の中をびしょ濡れで犬のように走り回っている。
いちおう親としてたしなめたが、気持ちはよくわかる。
ずーっと炎天下でソフトボールやってただけに、それくらい爽快な雨だ。
そしてまた5分ほどで、ものの見事に降り止んだ。


家に入ってまたシャワーを浴び、夕立のおかげでちょっと涼しくなった感じの部屋の中で、また冷たい緑茶を飲んで(ビールはいっそ夕食までがまんする)扇風機にあたっていると、何とも言えないいい気分になった。
ひんやりした床に寝転がって、シャワーから出たばかりのすっきりした気分で、日焼けのせいでところどころ熱くなっている体を扇風機の風で冷やしていると、いかにも夏休みという気持ちになる。
炎天下のソフトボールで乾ききった体に水分が染みわたり、体の火照りが徐々に冷やされていく。
こういう涼しさは、実に久しぶりのような気がして嬉しくなった。


高野文子のマンガで「玄関」という短編があって、夏休みの昼下がりに女の子が畳の上で何もせずにごろごろ寝転がっていると、風鈴のぶら下がっている縁側からとなりの女の子が遊びに来てそのまま部屋に上がって、2人で粉末ソーダを作る。その粉末ソーダがぱちぱちはねてるコップの飲み口にほっぺたをくっつけてるところが、すごく涼しげで、気持ちよさそうに見える。
そういう種類の涼しさを久しぶりに味わった気がした。
やっぱり暑いからといって無闇にビールを飲むのは間違いなのかもしれない。


その分、夕食時には外に出かけてビールを大量摂取。
帰りがけにダイドーの「かみかみオレンジ」をついに発見し、早速試飲。なるほど懐かしい感じだけれども、粒が少ない! やはりつぶつぶオレンジ消滅の原因は、コストの問題なのか。


現在深夜12時前。まだ体の渇きが癒されていないような気がして、更に何か飲みたい。
しょうがないので梅酒飲んでます。
今日の水分摂取量は、アルコール・非アルコールを合わせると、少なく見積もっても5リットルはくだらないと思う。