『陽だまりの樹』再読


先週末、子ども達を連れて公園に出かけたところ、ものの数分で雨が降ってきたので、すぐ横の市立図書館に退避。しばらく本でも読ませて、雨があがるのを待つことにした。
児童書コーナーに腰かけて、子ども達が本をパラパラ眺めたり、ちょうど始まったボランティアによる「お話会」の話を聞いたりしている間、マンガコーナーに置いてあった手塚治虫の「陽だまりの樹」をなんとなく手に取る。
もうずっと昔に読んだはずだけれども、見事なほど完璧に忘れていて、ほとんど全く初めて読むような気がする。
読みかけたらおもしろくなって、全7巻のうち4巻までを借りて帰った。


家で読み進めるうちに思い出す、ということは全然なくて、どこまで読んでもまるで初めて読むような気がする。
続きがどうなるのか、はらはらする。
4巻まではすぐに読んでしまって、一昨日、残りの3冊に借り換え、昨夜、読了。
おもしろかった。


これまでに読んだ本の内容を全部覚えていたらどれほど博識になっていることだろうか……というようなことは、井上ひさしも言っていたので、自分だけが特に物忘れが激しいわけでもなくて、多かれ少なかれ、誰でもそうなのだろうとは思う。
思うけど、それもやっぱり程度問題であって、自分の場合は少しひどすぎるのではないかという気がしてならない。
すごく好きだなあと思った本を100冊くらいそろえておいて、それらを順繰りに読めば、案外一生もったりするのかもしれん。


それにしても、図書館のすぐ近くに住んでいるというのは、非常に具合がよいです。