息子の字


小2の息子は、あちこちにモノを置き忘れてくる。
昨日は学校に置きっぱなしになっていた水筒3個と傘2本を持って帰ってきた。
忘れっぽいことに関しては自覚があるらしく、遊びの予定等、忘れると自分の不利益になることについては、忘れないように紙に書いて、寝る前に食卓の上に置いておいたりしている。
しかし、残念ながら、翌朝には、その紙を置いたことをもう忘れている。
ボケ老人のようである。
て言うか、「博士の愛した数式」みたいである。


今日は学校には何も置いてこなかったけれども、その代わりに、友だちのノートを間違えて持って帰ってきた。
今日の宿題に必要なはずの漢字ノートだけれども、それに気づいたのはもう夜の9時半だったので、同じマンションに住む子なんだけれども、さすがに届けにも行けない。


パラパラっとその友だちのノートを見て、衝撃を受けた。
なんてきれいな、なんて丁寧な書きっぷり。
とても同じ学年の子どもの字とは思えない。
花マルばかりだ。
行間に引く線も、全て定規を使ってある。
て言うか、おそらくこれが普通なんだろう。


うちの息子は、よく頑張って三重丸。花マルなど、存在も知らなかったはずだ。
字も、枠内にきちんと収まるということが基本的にない。
こないだは、「カタカナのモってどう書くんだっけ?」とか言って、幼稚園の時に風呂場に貼った「あいうえお表」を見に来ていた。
線を引くのはいつもフリーハンドで、引かれるべきライン上から左右5〜8mmの振幅を持って大きく蛇行するのが常である。


うちの息子の字が異常に汚いのは、前々からわかっていた。
しかし、よその子との比較で改めて突きつけられると、現実はなかなか重い。


本来、息子の就寝時間は9時と定めてあるが、今日は宿題を始めたのが9時だった。
根を詰めてやれば15分でできるくらいの量だと思うが、それが1時間半かかる。
何をやってたのか知らないが、その過程で、ランドセルの中から友だちのノートを発見したらしい。
眠いやら、蚊に刺されてかゆいやらで、ぐずぐずになりながら、いつまでたってもだらだらやっている。
宿題なんかやらなくていいからさっさと寝ろ、と言うのだけれども、宿題を忘れるのは嫌のようで、寝ようとしない。
それならそれでとっとと終わらせてしまえばいいのに、それもしない。


最後に算数が終わると、見直しをしてくれと言って持ってきた。
間違えるのも嫌らしい。
20問中3問間違えていた。
親としては、間違えるのを恥じる前に、この字の汚さを恥じてもらいたい。