夭逝する天才


昨日の昼から今日の昼にかけて、愚妻が子ども達を連れて実家へ。
久しぶりに1人でのんびり過ごす。
こういうときは、普段できないことをする。


普段できないことというのは、
・読書
・ビール飲みながらだらだらテレビ観る
・夜中まで大きな音で音楽聴く
など。
そういうことをやっていたら、すぐに1日過ぎた。


家の者が出ていった直後から、読まずにためてあった古新聞やマンガをかたっぱしから読んでいたら、あっという間に夕方になった。
スーパーで適当にお総菜などを買ってきて、テレビ・ディナー開始。
9時からは、NHK-BSで、ジョン・レノンの映画「イマジン」を観る。
初めて観た。
やっぱりジョン・レノンは奇人だとつくづく思う。
それと、やっぱりビートルズは初期がいいなあとつくづく思う。
オリジネーターというのは、本質そのものだ。
ビートルズには、ロックのだいたい全部が入っている。


その番組の後で、ジミヘンのワイト島コンサートが始まったので、そのまま見続ける。
ややダレ気味の、冗長な演奏が続くけれども、ジミヘンの演奏を映像で観るのはいつでも楽しい。
右利き用のギターを逆さまにして使って、ヘッドの側からぐいっと手首を鋭角に曲げてネックを握って、ほとんど小指を使わない変なフィンガリングで弾く、あの弾き姿が好きだ。
首から上と首から下が、まるで別人格であるかのように、ソロを弾きながらでも平気で歌う。
ほとんど呼吸するかのようにギターを弾いているように見える。
音楽の才能に人格が浸食されているような印象を受ける。
ギターを弾くのはメシを食うように当たり前で、音楽などは、当然のように次から次へと生まれてくる。そんな感じ。
見るからに普通の人間でないのがわかる。


夜中、久しぶりに買ったCD「The Baked Potato Super Live / Greg Mathieson Project」を聴く。
グレッグ・マティソン(key)、スティーブ・ルカサー(G)、ジェフ・ポーカロ(D)、ロバート・ポップウェル(B)による81年のセッション。
ファンの間では有名な盤らしいけれども、ぼくは初めて聴いた。
これが素晴らしい。
ルカサーのギターの音色、懐かしい(笑)。
そして、なんつってもポーカロが凄い。
どうしてもドラムに耳が行く。
当時27歳。
まあ、いわゆるひとつの天才、ですわな。


期せずして、一夜のうちに、ジョン・レノン、ジミヘン、ジェフ・ポーカロと、夭折の天才ミュージシャン3人を味わうことになり、お腹いっぱい。
で、天才ミュージシャンは、何故若死にせねばならないのか、ということを書こうと思ったのだけれども、上手く書ける気がしなくなってきたので、もう寝ます。