人の息子


朝ゆっくり起きると、例によって既に息子の同級生がうちの居間に座り込んでいて、朝飯を食い終わっている。
大工の息子だ。
そのままうちの子と2人で家を引っかき回して遊び、当然のように昼飯もいっしょに食べる。
聞けば、両親とも朝から仕事で、朝飯も食わないまま家から出され、家の鍵も持たされていない。
親は夕方まで帰らないと言う。
うちが留守だったらどうするつもりだったのか。
もっとも、この子は言ってることの8割がでたらめらしいので(笑)、あまり当てにはならないのだけれども。


うちの息子は、午後、バスケットボールの練習が入っていたので、昼食後には帰らそうと思っていたのだけれども、他に行く当てもないらしく、もしほんとに本人の説明どおりの事情だとしたら、かわいそうだ。
仕方がないので、息子がバスケをやっている間は、愚妻と娘といっしょに留守番させておくことにした。
ビデオを見たり、ポップコーンを作ったりしていたらしい。
結局、夕方、暗くなるまでずっとうちで遊んでいった。
帰り際には、「じゃあ明日も9時に来る!」と元気よく……。


全然関係ないけど、車に乗ってエンジンをかけると、カーナビが「○月○日です。×××の日です」と、その日その日の記念日などを説明してくれる。
世の中には「中華まんの日」だの「冷蔵庫の日」だの、いろんな記念日があるものだと感心するのだけれども、今日は「1月21日です。ライバルが手を結ぶ日です」などと言う。
「ライバルが手を結ぶ日」とは、これまた如何に。
ネットで調べてみたら、幕末、薩摩と長州が、薩長同盟を結んだ日とのことでした。
なるほど。