点眼のメソッド


目が乾いて仕方がない。
この4月からの仕事がほとんど1日中パソコン相手なので、それもいけないとは思うけども、去年も同じような症状があった。
実感的には、むしろ読書中の方がひどい。
読んでいられなくなってくる。
今くらいの季節がいけないのかもしれない。


市販の点眼薬を買ってきて使うのだけれども、5分と持たない。
よくある点眼薬は防腐剤が入ってて、逆に目に悪いという話を聞いたので、1回使い切りタイプのやつを買っているのだけれども、ひどくなってくると、それを立て続けに使いまくる。
あまりにひどいので、去年も眼科に行って相談したのだけれども、「何ともないですよー」って言われて、それまでだった。
だから今年は行かずに我慢していたのだけれども、症状がどんどん悪化する一方なので、また懲りずに同じ眼科に行ったら、今度はあっさり2種類の点眼薬を処方してくれた。


ところで、ぼくは目薬をさすのが下手で困る。
もらった薬の、半分は目の外にこぼしているのではないかと思われる。
人がさすのを見ていると、実に器用に、見事なさしっぷりの人がいる。
すっと上を向いて、空いた方の手で目蓋を押さえるようなこともなく、1滴もこぼさずに点眼して、涼しい顔をしている。
あのからくりが知りたい。
どういう心構えでやればいいのか。


ぼくの場合は、親指と人差し指で強引に目を開いた状態にホールドする。
それでも水滴が落ちてくるのが視界に入ると、反射的に目を閉じてしまうので、視線はあらぬ方向に向ける。
にもかかわらず、点眼の瞬間のゴーサインを出しているのはやはり自分の指であるからして、それと同時に思わず目を閉じようとしてしまうらしい。
結果、点眼薬の水滴は、その大半が睫毛に付着、あるいは、3回に1回くらいの確率で頬を伝う。
かっこわるいので、職場ではさしづらい。
点眼時には、あらかじめティッシュを用意せねばならない。
何かを根本的に間違っているのかもしれないけれども、それが何なのかわからない。
水泳も苦手だし、目の中に水的なものが闖入するという情況に対する忌避意識が人より強いのかもしれない。
何かうまい方法はないものかと思う。