続・破たん


その後、自分でちょっと調べてみたら、「ジャンボ尾崎、破たん」の謎がわかってきました。
納得できるような、できないような。


要するに、今回のジャンボの場合は、自己破産ではなくて民事再生手続きの申し立てであって、これは個人としては珍しいケースであるらしい。
民事再生というのは、(どういうものなのかよく知りませんが)、まあ大抵は、企業体が経営的に破綻した結果行うものらしい。
ジャンボさんの場合、資産だか借金だかの関係で自己破産はしないのだかできないのだか、とにかくそのようなことで、民事再生の手続きをすることになった、と。
だから、「破産」じゃないっちゅうのがまずポイント。


民事再生っちゅうと、通常は、例えば「ダイエー破綻、民事再生手続きへ」とか、そういう言葉の使い方をするわけで、これはわかる。
企業は、確かに「破綻」する。ような気がする。
ところが、今回の場合、対象が企業ではなくてジャンボという個人なんだけど、民事再生のケースの常として、同じように、「○○○破綻、民事再生手続きへ……」という表現をそのまま用いたものと思われる。
通常、民事再生手続きをするのは企業がほとんどだから、その前提としては経営の「破綻」があるわけだけれども、今回は個人としての民事再生手続きというレアケースだった。
個人が民事再生手続きを行うことの前提としてあるのは、「経済的に立ちゆかなくなること」だろうけれども、そういう状態を一語で表す言葉は、確かにないような気もする。
破産はしてないんだし。
トピックのタイトルとして、「ジャンボ尾崎さん、経済的に立ちゆかなくなったので民事再生手続きへ」では、おさまらない。
かと言って、やっぱり「ジャンボ尾崎さん、破たん」っていうのは、抵抗あるけど。


と思ってたら、今日ネットで見つけたニュース。

東京地裁民事再生手続きを申し立て、個人として経済的に破綻(はたん)していたプロゴルファー、尾崎将司選手の弁護士は2日、申し立ての内容について、総債務額は約16億円で、債権者は8人であるとファクス書面で明らかにした。


今日のは時事通信
「個人として経済的に破綻(はたん)」
そうそう、そう言ってくれればわかります。
「破たん」でなくて「破綻(はたん)」という表記も、個人的には好ましい感じがする。


勉強になりました。