『JACO PASTORIUS』を聴く


ジャコの1stソロのCDは、帯をなくしたのではっきりわからないけれども、たぶん80年代終わり頃に出た国内盤を持っている。
今日、近所の中古盤屋で2000年のデジタル・リマスター盤が千円で並んでいたので、すかさず購入。ボーナス・トラックも2曲収録されているので、以前から気になっていた。ぼくの持ってる国内盤は、もっさりした感じで音が悪いのだ。


CDのマスタリング技術は、90年代終わり頃を境に進化したので、旧譜のリイシューも、それ以後に出たモノは買い直す価値がある。
旧譜は、重要作ほど早期にCD化されてるから、なかなか手を出すのが難しい。


で、早速帰って2枚を聴き比べ。
……おお、全然違う。
一言で言うと、クリアで押し出しの強いサウンドに豹変している。もこもこしてたジャコのベースがやたらとくっきりしてて、前に飛び出してくる。「Donna Lee」は、ドン・アライアスのパーカッションが、残響音まではっきり聴きとれる。
ただ、これも善し悪しで、「Continuum」とか「Portrait of Tracy」のような雰囲気モノの曲には、このサウンドはちょっとトゲトゲしすぎかもしんない。ハーモニクスの微妙なタッチまですごく生々しく聴きとれるんだけれども、聴き慣れてるせいか、前のもっさりした音の方が気持ちよく聴ける。
でも、もちろんバンド編成の曲は2000年盤の方がずっといい。ボーナスの2曲も1つは全くの未発表で、単なるオマケ以上。


全盛期の松田聖子とか、リマスター盤出してくんないかな。