デジタルカメラ


5歳の息子がデジカメと携帯をしつこくねだる。
携帯などもってのほかだと思うけれども(そもそもぼく自身が持っていない)、幼稚園の友だちの中には持っている子がいるらしい。着信専用でGPS付き、みたいなことのようだ。
が、デジカメは考えてやらないでもないかという気になってきた。くだらないオモチャやファミコンよりはいいように思う。
もちろん最新機種である必要などまるでないわけだから、とりあえずオークションで古いものを物色してみた。上限2千円くらいまでなら考えてやろう。
すると、あるある。5年以上前の、100万画素前後のモデルなら、十分使えそうなのが2千円くらいで結構出品されている。夢中になって次々見てたら、自分が欲しくなってきた。


最近のデジカメはやたらと薄っぺらかったりちっちゃかったりするけれども、ぼくはそもそもそれが気に入らない。カメラはごつごつしててほしい。その点、昔のモデルはごつい。デザイン的に優れたものも結構ある。コダックとかニコンとか、やっぱりカメラ・メーカーのものは、カメラ好きの心を刺激する。いかん、蒐集したくなってきた。


ぼくが今使ってるのは、オリンパスのC-2040ZOOM というやつで、これも古くてごつい。が、レンズはF1.8という明るさで、今どきのデジカメにもこれだけ明るいレンズを備えたものはない。フラッシュなど全く使わずに済む。夜の室内でも楽勝。買うときはデジカメのことなど何もしらなかったので、レンズの明るさだけで選んだんだけれども、結果的に正解だったと思っている。200万画素だけれども、サービス版に焼くなら十分だということに最近気づいた。
そう、これまでデジカメは基本的に馬鹿にしてて、重要な場面は必ず銀塩で撮ってきた。しかし、近頃はデジカメで済ませることが多い。現像代いらないし、1枚あたりのプリント料金もずいぶん安くなったし、無駄なプリントもせずにすむ。ネットで注文しておいて、近所のなじみの写真屋に仕上げてもらえるのも、非常に手軽だ。
差し当たって、2千円くらいの中古をどんどん落札して、家族に1台ずつ配給してみようかなどと考えている。


しかし、こうなると、1眼レフのデジカメがほしい。すごくほしい。
でも、そんなの買ったら、永年の愛機ニコンF3が死蔵されてしまいそうでかわいそうだし、そもそもとても手の出る値段ではないので(なんせ2千円で勝負してるんだから)、まだまだF3をぶら下げてがんばらなければいけないと思う。