タイミングを合わせる


みんなでタイミングを合わせるときに、「せーのっ」って言うのは、ほぼ全国で通じる言い方だと思う。
しかし、現実問題として「せーのっ」は2拍子であって、2カウントでアタマをそろえなければいけないわけだから、微妙なタイミングを調節するには不適である。そこで、これを3拍子にした、「せー、のー、でっ」もよく利用される。これもほぼ全国で通用すると思われる。
ところが、3拍子というリズムは日本人にとってさほど日常的でないせいか、これも思いの外、調子を合わせにくい。さらにタイミングを微調整するには、やはり4カウントほしい。
「せー、のっ」「せー、のー、でっ」を4拍にするとき、うちの地域では普通、「いっ、せー、のー、でっ」と言う。それが普通で、全国共通だと思っていた。が、うちから約50km 離れた今の職場の周辺地域の子どもたちは、「せー、のー、でー、わっ」と言うのだ。
もともと、「せーのっ」という言い方が何処から来ているのかも謎だけれども、それを4拍子にする際にもバリエーションがあるとは知らなかったので驚いた。同じ県内でも違いが発見できるのだから、日本全国ではもっといろんな言い方が無数にあるに違いない。


いずれにせよ、「せーのっ」には、2拍、3拍、4拍のパターンがあるので、実際にタイミングを合わせる際には、事前に「『せー、のー、でっ』でいくからね」等と、カウント数を確認するのが重要だ。