マキロン


先日、駅の階段で転んでかかとをひどくすりむいた、というのはこの日記にも書いた。
今日は祝日なのに仕事があって、午前中から出かけたのだけれども、夕方に帰宅すると、嫁が伏せっている。どうしたのかと尋ねると、公園の石段からすべり落ち、スネにひどいケガを負ったと言う。子どもたちを遊ばせていて、下の娘を追いかけていたときに、あわてて転んだらしい。見ると、相当にひどい。ぼくのかかとの比ではない。医者に行ったら縫われるかもしれない。もう傷口の血はほぼ固まっていたけれども、当初しばらくは何か白いものが見えていたと言う。骨じゃないか、と言っている。スネは、皮の下にすぐ骨がありそうな感じがするから、そうかもしれない。そのくらい痛そうに見える。2人の子どもを連れて家までたどり着くのが精一杯で、医者へ行くどころか、傷口を洗ってさえいないと言う。マキロンを振りかけると、あまりの痛さにのたうちまわった。


傷口にはマキロンみたいな消毒液は使わない方がいい、というような話を、以前どこかで読んだか聞いたか見たかした記憶があるのだけれども、忘れた。何故使わない方がいいのかという理由も忘れた。傷口を洗い流すのは大事だけども消毒はしない方がいい、とか何とか。そんな話だった気がする。それを思い出しながらも、風呂場に洗いに行く気力はとてもなさそうだったので、せめて消毒はせねばなるまいと思って、じゃぶじゃぶかけた。


そう言えば、以前、田舎の伯父が仕事中にあやまって人差し指だか中指だかにノコギリを入れてしまい、ひどいケガをしたことがあった。直接は見てないけれども、骨まで露出してて、下手すりゃ指先がちぎれてしまうんじゃないかっていうくらいの深さまでいってたらしい。伯父はそのケガを、赤チンつけてバンドエイド貼っただけで済ませた。それでもまあ一応ちゃんと治ったらしい。