妻子の里帰り


嫁が子連れで実家へ泊まりに行った。
たまの1人を満喫するにはいろんな選択肢があるわけで、こういう機会でなければできないことをあれこれ考えるのだけれども、結局は、家でビールを飲みながら、延々だらだらとテレビを観てしまうことが多い。なんだかんだ言って、それが普段いちばんできないことだ。

しかし、今日は「はねトビ」くらいしか特に観たい番組もないので、ふと思い立ってビデオを借りることに。映画観るのなんて、いつ以来だろうか。

映画は、基本的に単館上映系の地味でシックなやつが好みだ。ハリウッド超大作モノなども観るには観るが、やっぱりアメリカ人はバカだよなあくらいの後味しか残らない。
ただ、今日の場合はビール飲みながらだらだら観たいという気分なので、あまりシリアスなものや、一生懸命観てないとわからなくなるような小難しいのは避けたい。また、不用意に感動させられたくもない。感動モノには抜群に弱い。『アンジェラの灰』というやつにかなり心が傾いたが、絶対に感動してしまうと思ったのでやめた。自分に子供が生まれてからは、特にああいう子供モノにめちゃくちゃ弱い。
小津安二郎黒沢明の名作モノのコーナーで少し迷ったあと、思い直して哀川翔のVシネマを物色するも、いまいちピンと来ず。『木更津キャッツアイ』を見つけて、これだと思ったが全て貸し出し中。やっぱり洋画にしよう。
最終的に、サム・ペキンパーの『ワイルドバンチ』と、デニス・ホッパーの『イージー・ライダー』に絞り込んで、結局『イージー・ライダー』に決定。
大昔に観たけど、今観ると新しい発見があるような気がして、観てみたくなった。

で、早速帰宅しまして、ビール飲みながら鑑賞。
面白かったけど、特にどうってことありませんでした。ちょっと失敗か。
確かに、昔よりもヒッピー文化や当時のアメリカの社会的背景に関する知識がかなりアップしてるから、よく理解はできたけれども、記憶に残っているよりもあっさりした印象。だんだんおっさんになって刺激に慣れすぎたせいかもしれない。

まだまだこれから、ビール飲み直しながら、深夜番組を観ます。