祭りとコオロギ

今日も祭りで朝から晩までよさこいまみれ。

元来、イベント系は好きじゃない。それでも子どもが生まれてからは、ずいぶんと楽しめるようになったけれども、基本的に、人がたくさん集まるところや、市民の大多数が盛り上がるような場はやっぱり苦手だ。へそ曲がりだの、サブカル体質だのと言われようが、ほんとにやなんだからしょうがない。

子どもを遊ばせるのも、家人は何かというとディズニーランドやら何やらに連れて行きたがるし、子どももそれを喜ぶようだけれども、自分としては、近所を散歩したり、自転車で走り回ったりする方がずっと楽しい。

この1か月くらいは、5歳の息子が虫捕りにハマったので、近所の公園なんかで虫を捕って回った。今でも、少し探せば公園の草むらや川の土手沿いに、バッタやイナゴやコオロギくらいはいる。息子は虫捕りのスキルが格段にアップした。網など使わず、素手で捕獲する。
おかげで、家は虫だらけ。
どうせ死なせるだけなので、逃がしてやればいいものを、息子は承知しない。おまけに虫というのは意外なくらい大量に糞をひり出し、瞬く間に虫かごの中が糞だらけになる。家人がものすごく嫌そうな顔をしてときどき掃除している。バッタやコオロギは夜になるとうるさいので、全部ベランダに出してある。

今日は日中、まだ夏のような強い日差しの下、人混みにまみれながら子連れで6時間ほど祭りの中を彷徨った。夜も10時頃まですぐ近くの公園でよさこいが続き、騒々しいことこの上ない。最後には花火まで上がる。
ようやく全てがが終わって、子どもも寝静まったら、ベランダから虫の声が聞こえ始めた。
町なかのマンション住まいなのに、田舎の親戚の家にいるような気分になって、バッタやコオロギがいるのもなかなかいいもんだと思えた。