よさこいは勘弁してください


今日から地元の祭りが始まった。
子どもの頃は、町のあちこちに神輿が出て、神社や学校のまわりに露店が並ぶくらいの、とりたててどうと言うこともないのんびりした祭りだったが、ここ数年は、大規模なパレードはひっきりなしだわ、芸能人は来るわで、なんでも十何万人やらの人出になるらしく、どえらい騒ぎになっている。特に拙宅は、メイン会場の公園が目と鼻の先なので、朝から晩まで例のあの「よさこい」とかいうやつが大音響で聞こえてくる。なんか、日本中から「よさこい」団体が集結するんですな。
今日は朝から暴風警報でさすがに静かだったけれども、予想以上に台風の通過が早く、午後3時すぎには晴れ間が見えてきて、それと同時に会場のセッティングが始まった。


しかし、あの「よさこい」っちゅうのは何でしょうね。
ぼくは音楽をジャンルで差別しない主義だけども、「よさこい」だけは差別します。(あ、あとユーロビートも)。て言うか、あれは「音楽」じゃないのでしょうか。よさこいのCDとかって売ってんのかな。
なんちゅうか、一世風靡セピア meets 音頭? 竹の子族崩れと元ヤンと民謡の幸福な出会い? とにかく何やらやたらと80年代的なニオイがします。
いずれにせよ、これだけ日本のポップミュージックが成熟し、良質な音楽が巷にあふれるようになった昨今において、ああいうものがまだあれだけ市民権を得ているというのはなかなか手強い。やたらと若い連中も多いのな、よさこい。なんでみんな一様に、茶髪〜金髪で、衣装には登り龍か何かのひかりモノの刺繍が入ってて、で、それを脱ぐとタンクトップなんでしょうか? あれ、決まってんのかな、よさこい連盟か何かで。


夕方、今月2歳になったばかりの娘を自転車に乗せてクリーニング屋へ行った帰り、会場前を通りかかったら、娘が「よさこい」に釘付けになっちゃって、帰ろうとすると泣いて嫌がるので小1時間見るハメになって、たいへん弱りました。