小川洋子、リリー・フランキー


小川洋子博士の愛した数式』を読む。ちょっと遅いけど。
現役の女流作家というのは、普段ほとんど読まない。
柳美里とか赤坂真理とかは、数行読んだだけで気分が悪くなる。
江国香織とかも、タイトルだけでダメそうだから、読んだことありません。『号泣する準備はできていた』って、なんだ、そのセンスのない日本語。
吉本ばななは、別に嫌悪感はないけれども、どうしてもおもしろいと思えなくて、読了できたためしがない。
角田光代も、特に悪いイメージはないけれども、それに、チンさんの友だちらしいのでコメントしづらいけれども(笑)、普通に読んだことありません。すいません。
川上弘美は、わりと好き。


で、いちばん好きなのは、小川洋子
『博士の……』は、やたらと大当たりしたようなので、すごく期待して読んだのだけれども、それほどいいとは思えなかった。
ちょっとマンガ的にわかりやすすぎるのではないかと思えた。
だから売れたんだろうけど。
それ以前の、売れない作風の方が余程好きなのは、やっぱぼくがアングラ体質なのか。


リリー・フランキー『東京タワー』を読む。
なるほど、おもしろい。一気に読める。
リリー・フランキーって、特にどうとも思ってなかったし、実際読んでると、思わず赤で日本語を添削したくなるような箇所がしょっちゅうあるけれども、この小説はもちろんそういう問題ではない。
そもそも、自分に子どもが出来て以来、こういう「親子もの」には滅法弱い(笑)。
主人公本人だけでなく、どちらかと言うと親の側にシンパシーを感じながら読んでしまうのがいけない。
まあ、それだけぼくの人生にも深みが出たということでしょう(笑)。


今は、浅草キッドの『お笑い男の星座』を読んでおります。