DVDレコーダー


ついに我が家でもDVDレコーダーを購入。
分不相応であると思っていたのだけれども、もう4万を切っている。
もちろんHDD内蔵。200GB。


最初は、近所の量販店のチラシと、価格コムや各メーカーのサイト等をざっと見て、主にスペックから判断して、三菱のものを買おうかと思ってたんだけど、デジタル家電の専門家M編集長にお伺いを立てたところ、「パイオニアソニー東芝にしなさい」との御神託を得たので、パイオニアに決定。
M編集長宅では、常時5台のDVDレコーダーが駆動しているらしいので、説得力がある。


早速接続して設定。試し録り。
おおお、すげえ。
ちょっと知らない間に、ここまで進化してたのか、デジタル家電
この機能で4万切るのは凄い。
なんと便利な世の中。
最初っからこんな楽なもので育ったら、到底ビデオテープなんて操作できないだろうな。


もともと、ぼくはほとんどテレビを見ない。
お笑いくらいしか見ない。
だから、ほんと言うと別にDVDレコーダーは特に必要ない。
購入に踏み切った理由は、
・お正月気分だったので
・デジタルビデオで撮った映像をDVD化しておきたい
・かさばるビデオテープをDVD化したい
の3つ。
加えて、最近やたらとドラマを見るようになった愚妻と、暴力的に制止しない限りひたすらテレビを見続ける息子のチャンネル争い、及び、ちょうど愚妻がドラマを見始めたときに限って愚図り出す娘、といったような複雑な構図が、テレビを巡る我が家の情況を混乱させていたこともある。
DVDレコーダーは、家庭内の平和にも寄与する可能性が高い。


て言うか、そもそも拙宅には、狭義での「テレビ」がない。
うちのテレビは、ソニープロフィール・プロというやつで、正確に言うと、テレビではなくて、モニターである。
かつては(今もか?)放送局のモニター用に必ず使われていた、半ば業務用的なモデルだ。
要するに、チューナーが内蔵されていない。
ついでに言うと、本体にはスピーカーもついてない。


チューナーが内蔵されていないので、本来は別売りのチューナーを設置すべきなのだけれども、地上波のチューナーというのは、(そんなの需要ないから)、そもそも製品が限定されていて、そのどれもが法外に高い。
だから、今までは、ビデオデッキの内蔵チューナーで代用していた。


つまり、うちのテレビは、ビデオデッキを通さないと、何も映らない。
テレビの電源だけでなく、ビデオの電源も入れないといけない。
結果的に、非常に操作性が悪い。
うちの子は生まれたときからこのテレビシステムに慣れているから平気だけれども、他所へ行ったら、テレビの操作があまりに便利なのに驚くかもしれない。
うちに遊びに来た客人は、テレビをつけようとしても、まずつけられない。
そもそも本体にはチャンネルがないからだ。
パッと見たところ、電源ボタンしかない。
どこをどういじっていいかわからない。
まさかビデオデッキのリモコンでチャンネルを変えるとは思うまい。


その代わり、画質は素晴らしい。
ブラウン管テレビの最高峰と言って間違いないだろう。
確か、走査線が一般のテレビの3倍とか聞いた気がする。
細やかな設定も出来て、その加減も難しい。
ちょっとトーンを落とし気味にするのがコツだ。


今回、DVDレコーダーの内蔵チューナーを通しての地上波受信となったわけだけれども、ビデオデッキからDVDレコーダーにチューナーを切り替えると、さらに飛躍的に画像がよくなった。
これは、恐らくチューナーそのものよりも、S映像端子の力によるものではないかと思う。
アナログBS並の画質になった気がする。


ちなみに最近は、電気屋に行くと、もはや地上波デジタルのテレビばかりが陳列されているけれども、あれはどうなんだろうか。
確かにパッと見、非常にクリアで細やかな画像ではある。
しかしどれも一様に、やたらとくっきりしているばかりで、のっぺりした印象が強く、奥行きや陰影に欠ける気がするのはぼくだけか。
なんか、そういう点においては、うちのプロフィール・プロの方が余程優秀に思えるのだ。
デジタルがいけないんじゃなくて、液晶とかプラズマとかがいけないんだろうか。
やっぱ薄っぺらいテレビは、画像も薄っぺらいのか。


オーディオの世界においては、いまだデジタルよりもアナログの方が質的に優秀なのは、マニアなら誰もが認めるところだろう。
映像においてはどうなのだろうか。
キメの細やかさやクリアさにおいては、デジタルには到底及ばない。
しかし、奥行き・陰影といった、情緒に関わる画像表現においてはどうなのか。
結果的に、どちらが気持ちよく見れるのか。


その辺、世間での評価はどうなっているんでしょうか。
PCのモニターなんかだと、いくらかさばっても、液晶よりブラウン管の方が見やすいのは確かだと思うんだけども、テレビはどうなんだろう。
単純なスペック比較などではなく、テレビの映像表現力を純粋に批評する場って、そう言えばほとんど見たことないなあ。